レーザー焼結の公差は、適用される後処理工程にもよりますが、多くの場合ミクロン以内と非常に精密です。標準的な焼成時の内径精度は、通常±0.02 mm以内で、同じ製造バッチ内での繰り返し精度は10 µm未満です。ダイヤモンド研磨後は、長径で±0.03mm、外径で±0.01mmまで精度を高めることができます。
詳細説明
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サイジングプレスでの後処理
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高い寸法精度を達成するために、焼結部品はサイジングプレスで後処理を受けます。この工程では、軸方向に発生する圧力でワークを再度圧縮し、正確な位置と形状の公差を達成するのに役立ちます。この工程は、特に複雑な形状や重要な用途において、厳しい公差を維持するために非常に重要です。校正ステップ:
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非常に厳しい公差を必要とする部品には、較正ステップが必要です。これには、部品をプレスに戻し、較正金型を使って調整することが含まれます。この工程は、自動プレスでも手動プレスでも行うことができますが、後者の方がより高価になります。校正により、部品の最終寸法が指定された公差を満たすことが保証されます。
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ダイヤモンド研磨後の精度
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ダイヤモンド研磨は、焼結部品の精度をさらに高める重要な工程です。この工程の後、長さは±0.03mm以内、外径は±0.01mm以内に制御できます。このレベルの精度は、ピストンやシリンダーのような精密部品の製造など、寸法精度が最重要視される用途には不可欠です。粉末の均一性と収縮の制御:
焼結プロセスで使用される粉末の均一性は、最終的な公差に大きく影響します。粉末の均一性にばらつきがあると、収縮率や部品全体の特性が変化します。そのため、一貫した再現性のある結果を得るには、初期成形工程を正確に制御する必要があります。硬化」段階などの成形後の工程でも、収縮率を正確に設定し、歪みを防ぐために厳密な制御が必要です。