MoSi2発熱体は高温(1500℃以上)ではやや軟化し、低温では硬く脆くなります。温度変化時に発生する応力を避け、部品の熱伸縮を容易にするため、自由な垂直吊り下げ設置方法を採用するのがよい。また、吊り上げ部品の取り外しや交換も便利で、炉の冷却を待たずに熱交換が可能です。
MoSi2発熱体を吊り下げる際の注意事項:
- コランダム煉瓦をライニング材として使用し、その Fe2O3 の質量分率は 1%未満とする。これは、Fe2O3 が保護膜と相互作用して可溶性ケイ酸塩を形成し、部品の損傷を促進するためである。
- コールドエンドから漏れる高温の炉ガスは炉の熱損失を増大させるだけでなく、導電性ベルトクランプやリードクランプを焼損させる。したがって、アスベストクランプを使用する方がよい。
- シリコンモリブデン棒は曲げ強度が弱く、衝撃に耐えられない脆い材料であるため、設置の際には折れないように保護措置を講じること。導電テープを接続する際は、石綿チャック(または磁器チャック)を先に取り付け、クランプ力をあまり大きくできないようにする。
- シリコン・モリブデン・ロッドをプラグ・レンガに取り付ける。積み下ろしの動きによる機械的ストレスを避けるため、プラグレンガは発泡コランダムレンガでできた別のレンガとする。
- シリコンモリブデン棒付きプラグレンガを炉頂に設けた隙間に挿入し、プラグレンガは炉頂から突出させ、分解を容易にする。
- 導電性ベルトを準備した接続ブラケットで接続するが、導電性ベルトの張力や不自然なねじれの機械的ストレスは避ける。
- アスベストチャックの熱膨張や冷間収縮によるシリコンモリブデン棒のたるみや変形を避けるため、接合部に水ガラスを混ぜた耐火スラリーを塗布し、しっかりと固定する。
- 吊り上げの際、加熱部の円錐形の接合部と炉壁との距離は約25mm~3mm、冷端は炉頂から75mm外側に、加熱部の下端から炉底までの距離は50mm以上とする。
- 炉内のシリコンモリブデン棒の間隔は、エレメント自体の中心間隔を下回ってはならない。
- 吊り上げの際、両冷端と配線部の重力バランスに注意しなければならず、さもないと加熱部が曲がって変形する。
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