ろう付けは接合の一種であり、母材そのものを溶かすことなく、2つ以上の母材の間にろう材を薄く溶かし込んで接合する。このプロセスでは、毛細管現象を利用して溶融した金属フィラーを接合部に引き込み、金属フィラーが冷却固化する際に強固な金属結合を形成します。
回答の要約
ろう付けは、母材よりも融点の低いろう材を溶かし、毛細管現象によって接合部に引き込み、母材を溶かすことなく強固な冶金的接合を形成する接合技術です。このプロセスは、母材を溶かす溶接や、低温で行われるはんだ付けとは異なります。
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詳細説明
- ろう付けのプロセスフィラーメタルの塗布
- ろうは、箔、ペースト、ワイヤーなどさまざまな形態で塗布される。ろう付けプロセスの特定の要件に応じて、接合部内または接合部上に配置される。毛細管現象:
- ろう付けの重要な側面である。接合部のクリアランスは、溶融した金属ろうを接合部に引き込む毛細管現象を促進するため、慎重に制御される(通常0.12mmを超えない)。効果的なろう付けのためには、母材部品の設計がこの作用を高める必要がある。金属結合の形成:
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金属ろうが溶けて接合部に流れ込むと、少量の母材が溶解し、密着して金属結合が形成される。この接合は強固で延性があり、多くの場合、母材金属そのものと同等かそれ以上の強度を持つ。
- ろう付けの種類管理雰囲気ろう付け(CAB):
- この方法では、制御された雰囲気炉を使用し、接合の品質と強度を確保する。炉内環境を調整することにより、酸化物を除去し、母材に対するろうの濡れ性を向上させることができる。炉ろう付け:
- 半自動プロセスで、複数の接合を同時に行うことができる。ろう材が溶けて接合部に流れ込むまで、部品を炉内でろう付け温度まで加熱し、その後冷却して接合を凝固させる。水素ろう付け:
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金属とセラミックの接合によく使用されるこのプロセスでは、ろう付け炉内で水素ガスを使用し、酸化物を減らして接合の質を向上させるのに役立つ。
- 他の接合技術との違い溶接:
- ろう付けとは異なり、溶接は母材を溶かして接合部を形成する。その結果、異なるタイプの接合となり、異なる設備と技術が必要となる。はんだ付け:
はんだ付けはろう付けに似ているが、低温(450℃以下)で行われる。はんだ付けによって形成される接合は、通常、ろう付けによる接合ほど強くない。復習と訂正