知識 ポリシリコンのCVDプロセスとは?5つの主要ステップを解説
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更新しました 3 weeks ago

ポリシリコンのCVDプロセスとは?5つの主要ステップを解説

化学気相成長法(CVD)による多結晶シリコンの成膜は、半導体産業において重要なプロセスである。シラン(SiH4)またはトリクロロシラン(SiHCl3)を高温で熱分解し、多結晶シリコンを形成する。

ポリシリコン蒸着プロセスにおける5つの主要ステップ

ポリシリコンのCVDプロセスとは?5つの主要ステップを解説

1.反応剤と反応

ポリシリコン蒸着に使用される主な反応剤は、シラン(SiH4)とトリクロロシラン(SiHCl3)である。

化学反応は以下の通りである:

  • SiHCl3 → Si + Cl2 + HCl
  • SiH4 → Si + 2 H2

これらの反応は発熱性で、基板上にシリコンが析出する。塩化水素(HCl)、塩素(Cl2)、水素(H2)などの副生成物が放出される。

2.蒸着条件

このプロセスは通常、低圧化学気相成長(LPCVD)装置で行われる。

この装置は大気圧CVDに比べて低圧で作動し、蒸着膜の均一性と適合性を高める。

ポリシリコン蒸着の典型的な温度範囲は600~650℃である。この温度は、基板や蒸着済みの他の層に大きなダメージを与えることなく、シランやトリクロロシランを分解するのに十分な温度である。

3.成長速度と制御

CVDにおけるポリシリコンの成長速度は、温度、圧力、前駆体ガスの流量などのプロセスパラメーターを調整することで制御できる。

別のプロセスとして、水素ベースの溶液を使用する方法があり、この場合、成長速度は低下するが、成膜効率を維持するために温度を850℃、あるいは1050℃まで上昇させる必要がある。

4.ドーピング

ポリシリコンは、ホスフィン(n型ドーピング用)、アルシン(n型ドーピング用)、ジボラン(p型ドーピング用)などのドーパントガスをCVDチャンバーに導入することで、成膜プロセス中にドーピングすることができる。

ドーパントの選択とその濃度は、ポリシリコン膜の電気的特性に大きく影響する。

5.品質と用途

CVD法で成膜されたポリシリコンは、太陽電池、集積回路、微小電気機械システム(MEMS)など、さまざまな用途に半導体産業で広く使用されている。

ポリシリコン膜の品質は、プロセスパラメータと成膜環境の清浄度に依存する。

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