IR(赤外分光法)とFTIR(フーリエ変換赤外分光法)の主な違いは、データの取得方法と使用する光の種類にあります。
1.データ取得
- IR:赤外分光法は一度に一つのスペクトルを取得する。異なる波長の透過光または吸収光の強度を測定する。
- FTIR: Fourier Transform Infrared Spectroscopy(フーリエ変換赤外分光法)は、干渉計を使って一連のスキャンを収集する。インターフェログラムを測定し、それを数学的に変換してスペクトルを得る。
2.光源
- IR:赤外分光法では、一般的に加熱したフィラメントやレーザーから放射される単色光を使用します。
- FTIR: Fourier Transform Infrared Spectroscopy(フーリエ変換赤外分光法)は多色光を使用します。これは、光を干渉計に通すことで実現します。
3.スキャン速度と分解能:
- IR:赤外分光法のスキャン速度は通常遅く、装置の制限により分解能は低くなります。
- FTIR:フーリエ変換赤外分光法は1分間に最大50回のスキャンが可能で、より高速なデータ取得が可能。また、分解能と感度が向上します。
要約すると、FTIR は赤外分光法の改良版で、干渉計と多色光を利用することにより、従来の赤外分光法よりも高速スキャン、高分解能、高感度を実現しています。
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