湿式ふるいと乾式ふるいの主な違いは、ふるい分け方法とふるい分け条件にあります。
乾式ふるい
- 方法 乾式ふるい分けは、液体や補助的な装置を一切使用せず、粉末試料を直接ふるい分けます。試料をふるい上に置き、機械的な振動や振とうによってふるい分けを行います。
- 用途 この方法は、流動性があり、凝集したりくっついたりしにくい材料に適しています。液体の補助を必要とせず、ふるい分けが容易な材料によく用いられます。
- 結果 ふるい分け後、各層に保持された原料の重量を測定し、各層に保持された原料の重量割合に基づいて粒度分布を算出します。
湿式ふるい
- 方法 湿式ふるい分けは、ふるい分けプロセス中に試料を連続的に湿らせるためにスプレーシステムを使用する液体循環システムを取り入れています。この方法は、凝集しやすい微粉末や、すでに懸濁液の状態になっている試料に特に有効です。
- アプリケーション 湿式ふるい分けは、乾燥できない試料や、乾式ふるい分けではふるい分けが困難な微細な試料を扱う場合に不可欠です。水を加えることで、粒子を分離し、ふるいの目詰まりを防ぎます。
- 結果 ふるいスタックから排出される液体が透明になるまで、ふるい分け作業を続けます。その後、ふるい上の残留物を乾燥させ、粒度分布を測定するために重量を測定します。
乾式ふるい分けは流動性のある原料に適しており、液体を追加する必要はありません。一方、湿式ふるい分けは、粒子が細かく、凝集しやすい原料や、すでに湿った状態の原料に必要です。乾式ふるい分けと湿式ふるい分けの選択は、試料の性質と分析の具体的な要件によって決まります。
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