ろう付けの際に使用される最も一般的な継手は、重ね継手と突合せ継手の2種類である。
重ね継手:
重ね継手は、2枚の金属片を重ね合わせ、ろうを塗布することによって形成される。このタイプの接合は、その単純さとろう材を充填しやすいことから人気がある。重ね合わせることで、ろう材が接合する表面積が広くなり、接合部の強度を高めることができる。ラップジョイントは、接合する金属の厚みが異なる場合や、強く連続したシールが必要な場合に特に有効である。突合せ継手:
突き合わせ接合は、2枚の金属の端と端を合わせ、ろう付けによって接合します。このタイプの接合には正確な位置合わせが必要であり、ろう付け工程中に正しい位置を維持するための追加サポートや固定具が必要になることが多い。突合せ接合は、板金加工や美観を重視する場合など、接合部の両面に平らな面が必要な場合によく使用される。ろう付けにおける突合せ継手の有効性は、2つの金属片の間のクリアランスに大きく依存し、適切な毛細管現象とろうの流れを確保するためには、クリアランスを注意深く管理する必要がある。